【指導レポート】流山おおたかの森高校 バスケットボール部へ指導に行きました

2026年8月17日、流山おおたかの森高校バスケットボール部にて、2時間半のフィジカル講習会(講義&実技)を実施してきました。先月実施した東京スポーツ・レクリエーション専門学校のAROOWZラボでのフィジカル測定の結果を踏まえ、今回は「筋力をどう実際のバスケットボールの動きに落とし込むか」をテーマに指導を行いました。

1.講義:パフォーマンスを最大化する準備

前半は、ウォーミングアップとクールダウンの「本当の目的」について解説しました。怪我の予防はもちろん、その日のパフォーマンスを最大化するための「身体のチューニング」として、高い基準で取り組む重要性を伝えています。

2.実技で見えた課題:ヒンジ動作の欠如

後半の実技(自重コントロール、コンタクト、ランニング)の中で、選手たちに共通する非常に重要なエラーが見つかりました。

それは、「パワーポジションが取れない」ということです。

スポーツの基本姿勢であるパワーポジションを作ろうとした際、骨盤周りの可動性が低く、股関節から正しく身体を折りたたむ「ヒンジ(蝶番)の動き」ができない選手が多数いました。股関節が使えないため、膝が前に出たり、腰を丸めて代償したりしてしまいます。

実はこの課題、高校生特有のものではありません。
昨年、私がS&Cコーチとして帯同した「ラクロス男子20歳以下日本代表」の選手たちにも、全く同じエラーを持つ選手が多く見られました。

バスケットボールにおける強烈なストップ(減速)、鋭い切り返し、インサイドでの当たり負けしないコンタクト(剛性)は、すべてこの股関節の正しい屈曲と伸展から生まれます。ここが抜けていると、いくらウエイトの数値を伸ばしても、フィールドでの「キレ」や「強さ」には繋がりません。

3.解決へのアプローチ:まずは「骨盤の動き」を知る

ヒンジができない原因は、筋力不足ではなく、そもそも「骨盤と股関節がどのように動くのか」という身体認知がないことにありました。

そこで今回、いきなり難易度の高いトレーニングを行うのではなく、感覚を掴むためのシンプルなドリルを行いました。

3ー1.椅子に座った状態での骨盤コントロール

まずは安定した状態で、骨盤の「前傾」と「後傾」の動きだけを反復練習し、骨盤単体の動きを学習します。



動画にもある通り、胸(胸椎)のみの運動にならないように、骨盤を大きく動かすことがポイントです。

3ー2.立った状態(パワーポジション)での骨盤コントロール

次に立ち上がり、実際の競技に近い姿勢で同じように骨盤を動かします。

このステップを踏んでから再度ヒンジの動きを実施してみると、多くの選手が「股関節を折り込む」という正しい感覚を掴むことができるようになりました。頭で理解し、身体がリンクした瞬間の選手たちの表情の変化は、現場ならではの醍醐味です。

4.今後に向けて

ありがたいことに、今回の指導内容と選手たちの変化を顧問の先生にも高く評価していただき、今後も月1回のペースで継続的にチームのS&C指導を担当させていただくことになりました。

表面的な筋力アップではなく、試合で勝つための「動きのOS」を書き換えるために、年間を通じてチームを力強くサポートしていきます。

トレーニング料金表

パーソナルトレーニング指導の風景
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